人生峠

こころの扱い

思春期の頃、

いま振り返ると

取るに足らない事で

悩んでいたなと

微笑ましく感じることもあります。

 

その時は

死ぬほど辛いと

思っていたのですけれど。

 

 

悩みと呼ばれるハードルは

年々高くなっていき

その都度やっとの思いで

なんとか飛び越えて

今に至ります。

 

学生相手に

自分の半生を語る機会があり、

「どうしてそんなに強く

居られるののですか?」と

聞かれることが事があります。

 

 

「経営者として、親として、

鍛えられてきたお陰だよ」と

答えています。

 

さも、自分が

強い人間にでもなったみたいですが、

でも、実のところ

修行は足りてなど、いない。

 

 

すでに四半世紀以上

生きてきていますが、

まだまだ

まだまだ、本当に

未熟で、情けないのです。

 

 

やはり、この肉体を持って

生きている以上、

恐怖も恐れも怒りも悲しみも

まったく、完全に

心の中から消えるということは

無いのだなと

しみじみ感じています。

 

 

 

 

きっと、いまのこの悩みも

取るに足らないことだったなと

何年か先の私は

微笑ましく

思うのかもしれません。