昨日、とあるテレビ局の幹部が
受けた記者会見は
10時間半に渡りました。
その会見をみて
改めて感じました。
あれほど強大な組織であっても
今の時代の流れの中では
脆弱性を伴ってしまうのだという事。
時代は大きく変わりました。
これまでも
船底に穴が空いたことは
あったと思います。
昭和平成、これまでの時代においては
すぐに塞ぐことができた。
外にはもちろん、
船の中にあっても
知られることなく
塞ぐ事ができた。
これまで、おそらく
いくつも空いた事があるからこそ
今回も取るに足らない
小さな穴だと考えたのではと思いました。
あくまで私の推測ですが。
経営の責任を負う立場として
やはり考えなくてはならないのは
社員とその家族の生活、
ステークホルダーへの影響や配慮、
組織として利益をいかに上げて
存続、継続、拡大させていくのか、
この責務を負っているからこその判断
これまでの経験に基づいた判断
会社の初動対応に対して
多くの記者から疑問視する声が
あがっていましが、
このような判断がベースとなって
いたのではないかな、と思いました。
これもあくまで私の推測ですが。
人気タレントの機嫌をとる行為
事実とすれば、なぜ横行していたのか、
今回の件を問題視することをせずに
番組を存続させていた理由はなぜなのか、
どちらも、つまるところ
「利益」を優先させたに
他ならないからです。
皮肉な事に、経営陣に求められるのは
利益を上げ続けること、つまり
会社を、組織を存続させることにある。
ただ、冒頭に申し上げました様に
「時代が違う」のです、これまでとは。
経営陣はまず
「すっかり変わっている価値観」
に気づく必要がある。
ただ、これまでの判断基準に
無意識に従ってしまっているのも
無理はないと思います。
ここまで大きな組織をまとめ
維持存続していくために
どれだけの山や谷を経験してきたのか。
そこには、計り知れないご苦労が
あったと思います。
ただ時代が、もう違う。
価値観が変わっている。
ここ数年で起こった事象を
よくみていれば気づけた事、だと
私は思います。
芸能界の事象だけでも十分
学べる事は多くありました。
これまでの経験値が
ジャマになるものがある。
一方、ジャマにならない
経験値もある。
そこを見極められる人が
経営者となりえるのだと感じます。
そして、何より
時代を読むことができること。
教材は世の中に
溢れているのですから。